2023/02/11 がんサポートグループ企画・運営者のための研修会を開催しました。(令和4年度2回目)
がんサポートグループ企画・運営者のための研修会を開催しました。
令和5年2月11日 「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を開催しました。この研修会は、「がん患者やその家族が、がんとともに安心して自分らしく暮らせるための心理社会的支援として、自施設のがんサポートグループの企画・運営について見直し、基本的な知識と技術を獲得する」ことを目的に、令和2(2020)年度から開催してきました。
今回は5回目の開催です。今回は現地会場(AP大阪淀屋橋)とWEB会場を設けるハイブリッド開催とし、全国から55名の医療者の皆様に参加いただきました。
↑現地会場の様子
研修会の概要
この研修会では、参加者の皆様に研修会前に【評価編】として、自施設での取り組みを評価する「事前評価アンケート」に取り組んでいただきました。参加者の皆様にはこのアンケートをもとにした「研修会での目標レベル」を事務局からお伝えし、目標意識を持ったうえで研修会に臨んでいただきました。研修会当日は午前中に【講義編】、午後にロールプレイ等を行う【実践編】に分けて行いました。
日程 |
プログラム |
【評価編】(事前課題) |
- 事前評価アンケート(自施設の取り組み振り返りのアンケート)
|
【講義編】 10:00~12:00 |
- 開会のあいさつ、オリエンテーション
- がん患者に対する心理社会的支援の必要性
- がんサポートグループの方法論
- ピアサポーターとの協働
- ピア・サポート体制 都道府県の現状
|
【実践編】 13:00~17:00 |
- 基本的なファシリテーションのスキル
- サポートグループの実際
- ロールプレイの実践『ファシリテーターを体験する』
- グループディスカッション・情報交換
|
事後評価アンケート |
|
開会のあいさつ、オリエンテーション
10:00から平井啓先生(大阪大学大学院)のオリエンテーションが始まりました。この研修会の背景や目的、研修会の概要を説明いたしました。
↑平井啓先生によるオリエンテーション
講義編
10:15から講義がスタートしました。福井里美先生(東京都立大学大学院)、吉田稔先生(日本赤十字社熊本健康管理センター)のお二人による講義です。大きく4つの項目:「がん患者に対する心理社会的支援の必要性」「がんサポートグループの方法論」「ピアサポーターとの協働」「ピア・サポート体制 都道府県の現状」に分けて講義を行いました。
↑福井里美先生による講義
↑吉田稔先生による講義
実践編
お昼休憩の後は実践編のスタートです。ロールプレイを始める前に、ファシリテーションの基本について、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による講義で確認します。またこの講義では実際にサポートグループのイメージを持ってもらうため、4つのデモンストレーション動画を供覧しました。
↑齋藤円先生による講義。ピアサポーターの役割・活動や、ピアサポーターの専門性についても触れました。
ロールプレイ
デモ動画視聴のあとは古谷浩先生(精巣腫瘍患者友の会J-TAG)からロールプレイの説明です。6人ずつのグループに分かれ、ファシリテーター役、相談者役、ピアサポーター役を1人ずつ、残りの3人は観察者とし、「サポートグループの一場面」についてロールプレイを行います。
WEBで受講している方は、Zoomのブレークアウト機能を使いロールプレイを行いました。現地会場も1グループ設け、対面でロールプレイを行いました。各グループには進行役の講師が1人つき、活発なロールプレイが行われました。
↑現地会場でも1グループ設け、対面でロールプレイを行いました。オンラインでも対面でも、ファシリテーションの基本の「受けて振る」を体験しました。
難しい場面でのファシリテーション(解説&デモ)
ロールプレイのあとは、松向寺真彩子先生(市立豊中病院)の「難しい場面でのファシリテーション」についての講義を行いました。ここでもデモンストレーション動画を見て「話が長い参加者がいる場合」「沈黙が続く場合」「個別性の高い質問をする参加者がいる場合」の対応を学びました。
↑松向寺真彩子先生による講義。「サポートグループで沈黙が続く場面」についての動画を供覧しています。
グループディスカッション
再び先ほどのグループに戻り30分間のグループディスカッションを行いました。「どんな患者さんにサポートグループを提供すると良いか?」「自身の施設の特徴やニーズにあったサポートグループとは?」「今回の研修を振り返って、改めてサポートグループについて考えたこと」といったテーマで、グループディスカッション&情報交換を行いました。どのグループも、活発な意見交換がなされました。
↑現地会場のグループワークの様子
質疑応答、閉会あいさつ
最後に質疑応答の時間です。グループディスカッション間に出た質問をこの時間で取り上げました。また受講者の方からの質問を取り上げ、講義を担当した講師から回答しました。
最後にこの研修会の総括を行った大阪大学大学院の平井啓先生から閉会のあいさつをし、会は閉会いたしました。
研修会終了後のアンケーでは、「基礎から学べたことで今後、自身ががんサポートグループの運営を行うべきかが少しイメージする事が出来た」「(ロールプレイを通して)様々な役ができたことが良かったし、役割に当たる人の感情や思いに近づけたピアサポーターの役割がとても大きいと感じた」といったご感想、研修に対するご意見を頂戴しました。ありがとうございました。
この研修会の学びが各ご施設のサポートグループ活動の企画運営に生かされることを願っております。
またこの研修会の実施にあたり、ロールプレイ・グループワーク運営のため、当委託事業の委員・ワーキンググループ員以外から、多くの関係の皆様から協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。
2022/11/23 がんサポートグループ企画・運営者のためのフォローアップ研修会を開催しました。
がんサポートグループ企画・運営者のためのフォローアップ研修会を開催しました。
令和5年11月23日 「がんサポートグループ企画・運営者のためのフォローアップ研修会」を開催いたしました。この研修会は令和2年度から3回開催された「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を修了された方を対象に実施したものです。今回はオンラインで開催し、32名の方が受講されました。研修会や配信拠点の様子をご紹介いたします。
プログラム
日程 |
内容 |
13:00~13:20 |
開会のあいさつ、オリエンテーション |
13:20~14:00 |
サポートグループ好事例紹介 |
14:00~16:00 |
事例検討 |
16:00~16:30 |
情報交換 |
16:30~17:00 |
まとめ、閉会のあいさつ |
開会のあいさつ、オリエンテーション
13:00から平井啓先生(大阪大学大学院)のオリエンテーションが始まりました。この研修会の背景や目的、研修会の概要を説明いたしました。この研修は、ピアサポーターとの連携・取り組みの強化、ファシリテーションスキルの向上、各施設での具体的な取り組みついての情報共有などを行うことを目的に実施されました。
↑平井啓先生によるオリエンテーション
サポートグループ好事例の紹介
オリエンテーションの後は吉田稔先生(日本赤十字社熊本健康管理センター)による講義です。「がんサポートグループ企画運営者のための研修会」の事後アンケートに要望の多かった、様々な地域の特色ある試みについて紹介いたしました。また、令和4年8月に発出された「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」についても触れ、都道府県やがん診療連携拠点病院に求められることなどについても確認をしました。
↑吉田稔先生による講義
事例検討
サポートグループ好事例紹介の後は、「事例検討」です。「仮想のグループを通じて、ファシリテーターとして、自身であればどのように対応するかについて考える」ことを目的に、2つの課題について「参加者の言葉にどう返すか。ファシリテーターとしてどうすすめていくか」をグループで検討しました。
↑齋藤円先生による講義。事例検討の進め方について講義しました。
グループごとに事例検討を行った後、全体会場(メインセッション)に戻り、全体で振り返りを行いました。各グループの代表者にどんな意見交換がなされたか発表してもらいました。
情報交換
2つの課題に対する事例検討を行った後、30分間の情報交換の時間を設けました。今回はフォローアップ研修会ということもあり、「がんサポートグループ企画運営者のための研修会」を終えたあとの自施設での活動などについても、活発な情報交換・意見交換が行われました。
質疑応答、閉会あいさつ
最後に質疑応答として、情報交換の間に出た質問をこの時間で取りあげ、講義を担当した講師から回答しました。
またこの研修会の総括を行った平井啓先生から閉会のあいさつをし、会は閉会いたしました。
フォローアップ研修会ははじめての試みとなりましたが、終了後のアンケートでは「ファシリテーターとしての役割を再認識することができ、実践につながる学びになった。」「先行する好事例を知ることができ、参考になった。」といったお声を寄せていただきました。また、受講者皆様のおかげでスムーズな運営となりました。厚く御礼申し上げます。
この研修会の学びが、各ご施設のピアサポート活動やサポートグループ活動の企画運営に生かされることを願っております。
2022/11/03 がんサポートグループ企画・運営者のための研修会を開催しました。(令和4年度1回目)
がんサポートグループ企画・運営者のための研修会を開催しました。(令和4年度1回目)
令和4年11月3日 「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を開催いたしました。この研修会は、「がん患者やその家族が、がんとともに安心して自分らしく暮らせるための心理社会的支援として、自施設の「がんサポートグループ」の企画・運営について見直し基本的な知識と技術を獲得する」ことを目的に、令和2(2020)年度から開催し、今回は4回目の開催です。今回は現地会場(東京秋葉原UDX)とWEB会場を設けるハイブリッド開催とし、全国から77名の医療職の皆様に参加いただきました。研修会や配信の様子をご紹介いたします。
研修会の概要
この研修会では研修会前に【評価編】として、自施設での取り組みを評価する「事前評価アンケート」に取り組んでいただきました。参加者の皆様にはこのアンケートをもとにした「研修会での目標レベル」を事務局からお伝えし、目標意識を持ったうえで研修会に臨んでいただきました。研修会当日は午前中に【講義編】、午後にロールプレイ等を行う【実践編】に分けて行いました。
日程 |
プログラム |
【評価編】(事前課題)
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- 事前評価アンケート(自施設の取り組み振り返りのアンケート)
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【講義編】
10:00~12:00
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- 開会のあいさつ、オリエンテーション
- がん患者に対する心理社会的支援の必要性
- がんサポートグループの方法論
- ピアサポーターとの協働
- ピア・サポート体制 都道府県の現状
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【実践編】
13:00~17:00
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- 基本的なファシリテーションのスキル
- サポートグループの実際
- ロールプレイの実践『ファシリテーターを体験する』
- グループディスカッション・情報交換
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事後評価アンケート |
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開会のあいさつ、オリエンテーション
10:00から平井啓先生(大阪大学大学院)のオリエンテーションが始まりました。 この研修会の背景や目的、研修会の概要を説明いたしました。
↑平井啓先生によるオリエンテーション
講義編
10:15から講義がスタートしました。福井里美先生(東京都立大学大学院)、吉田稔先生(日本赤十字社熊本健康管理センター)のお二人による講義です。大きく4つの項目:「がん患者に対する心理社会的支援の必要性」「がんサポートグループの方法論」「ピアサポーターとの協働」「ピア・サポート体制 都道府県の現状」に分けて講義を行いました。
↑福井里美先生による講義
↑吉田稔先生による講義
実践編
お昼休憩の後は実践編のスタートです。ロールプレイを始める前に、ファシリテーションの基本について、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による講義で確認します。またこの講義では実際にサポートグループのイメージを持ってもらうため、4つのデモンストレーション動画を供覧しました。
ロールプレイ
デモ動画視聴のあとは古谷浩先生(精巣腫瘍患者友の会J-TAG)からロールプレイの説明です。6人ずつのグループに分かれ、ファシリテーター役、相談者役、ピアサポーター役を1人ずつ、残りの3人は観察者とし、「サポートグループの一場面」についてロールプレイを行います。
WEBで受講している方は、Zoomのブレークアウト機能を使いロールプレイを行いました。6人ずつの12グループに分かれ、各グループには進行役講師が1人つき、ロールプレイを行います。現地会場も1グループ設け、対面でロールプレイを行いました。
難しい場面でのファシリテーション(解説&デモ)
6回のロールプレイのあとは、松向寺真彩子先生(市立豊中病院)の「難しい場面でのファシリテーション」についての講義を行いました。ここでもデモンストレーション動画を見て「話が長い参加者がいる場合」「沈黙が続く場合」「個別性の高い質問をする参加者がいる場合」の対応を学びました。
グループディスカッション
再び先ほどのグループに戻り30分間のグループディスカッションを行いました。「どんな患者さんにサポートグループを提供すると良いか?」「自身の施設の特徴やニーズにあったサポートグループとは?」「今回の研修を振り返って、改めてサポートグループについて考えたこと」といったテーマで、グループディスカッション&情報交換を行いました。どのグループも、活発な意見交換がなされました。
質疑応答、閉会あいさつ
最後に質疑応答の時間です。グループディスカッション間に出た質問をこの時間で取り上げました。また受講者の方からの質問を取り上げ、講義を担当した講師から回答しました。最後にこの研修会の総括を行った平井啓先生から閉会のあいさつをし、会は閉会いたしました。
研修会終了後のアンケートでは「がんサロンを開催するにあたって、基本的な知識や他の施設の状況を聞くことができて、とても参考になりました。」「ロールプレイでいろいろな立場を経験することで、改めてサロンやサポートグループの必要性を認識できた」といったご意見・ご感想を頂戴しました。ありがとうございました。
この研修会の学びが各ご施設のサポートグループ活動の企画運営に生かされることを願っております。
またこの研修会の実施にあたり、ロールプレイ・グループワーク運営のため、当委託事業の委員・ワーキンググループ員以外から、多くの関係の皆様から協力を賜りました。厚く御礼申し上げます。
2023/02/23 ピアサポーター養成研修会@栃木県を開催しました。
ピアサポーター養成研修会@栃木県 を開催しました。
令和5年2月23日 オンラインにて、ピアサポーター養成研修会を開催いたしました。ピアサポーター14名、医療従事者8名、栃木県(行政)から3名の方々が参加されました。
事前の動画視聴視聴
受講者の皆さんには、2月23日の研修前に下記の動画をインターネットやDVDで視聴していただきました。
講義動画 |
主な内容 |
ピアサポートとは |
ピアサポートとは、ピアサポートの意義、ピアサポーターと医療者の違い |
ピアサポーターの役割と活動指針 |
ピアサポートを行うこと、守るべきこと、振り返りをする |
相手を大切にすること、自分を大切にすること/ピアサポーターが知っておくと良い情報 |
バウンダリーとは、バウンダリーを守るうえで必要なこと、自分自身が傷ついてしまったときには |
よりよいコミュニケーションのために |
基本的なコミュニケーションスキル |
行政や医療機関が支援できること |
ピアサポート活動のために医療者ができること、自治体単位で行うこと |
がん診療の基礎知識と情報提供の注意点 |
がん診療の基礎知識(がんと遺伝子、がん細胞の特徴、治療法)、がんに関する情報提供の注意点 |
詳しくはこちらをご覧ください https://www.peer-spt.org/activity20210228/
集合研修プログラム
開始 |
終了 |
所要 時間(分) |
ピア・サポーター |
行政・医療者 |
12:30 |
13:00 |
30 |
受付 |
13:00 |
13:20 |
40 |
開会のあいさつ、オリエンテーション |
13:20 |
13:40 |
事前講義の振り返り |
13:40 |
13:50 |
75 |
自分の体験を語る オリエンテーション |
13:50 |
14:00 |
ブレークアウト開始 |
ブレークアウト開始 |
ブレークアウト開始 |
14:00 |
14:40 |
Aグループ 自分の体験を語る |
Bグループ 自分の体験を語る |
- 「自分の体験を語る」見学
- ピアサポートを実装するために
(医療行政向けグループワーク)
|
14:40 |
14:55 |
〔休 憩〕 |
14:55 |
15:10 |
150 |
ロールプレイ (オリエンテーション) |
※ロールプレイの見学 |
15:10 |
15:25 |
グループに分かれる |
〃 |
15:25 |
15:45 |
ロールプレイ (セッション1) |
〃 |
15:45 |
16:05 |
ロールプレイ (セッション2) |
〃 |
15:45 |
16:05 |
〔休 憩〕 |
16:15 |
16:35 |
ロールプレイ (セッション3) |
〃 |
16:35 |
16:55 |
ロールプレイ (セッション4) |
〃 |
16:55 |
17:15 |
ロールプレイのまとめ(全体) |
〃 |
17:15 |
17:25 |
〔休 憩〕 |
17:25 |
17:45 |
30 |
栃木県でピアサポートを行うために、質疑応答 |
17:45 |
17:55 |
閉会挨拶、事務連絡など |
開会挨拶・オリエンテーション
13:00から研修会がスタートしました。栃木県保健福祉部健康増進課岩崎さんからの開会のあいさつの後、秋月伸哉先生(都立駒込病院)から、オリエンテーションとしてこの研修会の目的や、今後参加者の皆様がどのようにピアサポート活動に関わっていくことが期待されるかを説明しました。また、今回はオンライン開催ということで、受講者のみなさんに簡単な自己紹介をしてもらいました。
事前講義の振り返り
続いて、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による「事前講義の振り返り」の講義です。受講者の方には事前に講義を視聴していただき、事前確認テストに取り組んでもらいました。テストの回答を確認し、事前に視聴した講義の中からポイントになる項目を復習しました。
自分の体験を語る
「事前講義の振り返り、アイスブレイク」の講義の後、ピアサポーターの皆さんは「自分の体験を語る」(ワークショップ)に参加します。ピアサポーターの皆さんには自分のがんの体験をお一人ずつ3分間、皆さんの前で話していただきました。自分の体験を言葉として振り返り、体験を整理しておくことの大切さ、体験の多様性に気付くことを目的としています。
今回はZoomのブレークアウトルーム機能を利用し、Aグループ・Bグループ 7~8名ずつに分けて実施しました。事前に郵送した資料の中に順番を指定したカードが入っており、その順番で語っていただきました。自分の番が来るまでは何を話そうかドキドキしてしまいますが、まずは「一生懸命話を聴くこと」が大切です。3分間という決められた時間の中でも、上手にお話されるピアサポーターさんがたくさんいらっしゃいました。
ピアサポートを実装するために(医療行政向けグループワーク)
医療従事者・行政の皆さんには、「自分の体験を語る」を20分程度見学した後、別室でグループワークに参加していただきました。栃木県内5施設の医療機関から見学があり、各施設でのピアサポート活動やがん患者サロン活動状況の情報共有、意見交換を行いました。栃木県でのピアサポート体制について考える時間となりました。
ロールプレイ
「自分の体験を語る」のあと、休憩を挟み「ロールプレイ」のセッションを行いました。初めにロールプレイをどのように進めるか、講義形式で確認します。受講者の方にはそれぞれにピアサポーター役、利用者役、観察者役のいずれかになってもらい、利用者役の方には与えられたシナリオに沿って相談していただきます。実際にロールプレイを始める前に、講師の先生方に模擬演技をしていただきました。
再びZoomのブレークアウトルーム機能を使い、3~4人ずつのグループに分かれてロールプレイ開始です。また、医療従事者・行政の方も各グループに入り、ロールプレイの様子を見学していただきました。
グループでのロールプレイが終了した後、全体で「ロールプレイのまとめ」を行いました。各グループのファシリテーターの先生から「このような対応が素敵でした」「ロールプレイを通してこういった感想がありました」とグループの様子を報告し、全体で共有いたしました。
栃木県でピアサポートを行うために
ロールプレイ終了後、「栃木県でピアサポートを行うために」として、栃木県保健福祉部健康増進課の皆さんから今後の展望について紹介していただき、「ピアサポートを実装するために(医療行政向けグループワーク)」で行われたディスカッションの内容についてピアサポーターの皆さんに共有しました。
ピアサポーター、医療従事者、行政の3者が栃木県でのピアサポートについて考え、情報共有しあう時間になりました。
質疑応答・まとめ、閉会あいさつ
最後に研修全体を通しての質疑応答、まとめを行い、閉会いたしました。終了後には出席の皆さんと画面を通して集合写真を撮影いたしました。
盛りだくさんのプログラムの研修会でしたが、盛会にて終えることができました。
新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインでの開催となりましたが、栃木県保健福祉部健康増進課の皆様には、事前準備として受講者への資料送付や事前接続テストを実施していただいだき、オンライン上でも大きなトラブルなくスムーズな研修会運営となりました。開催までの企画立案から、準備~当日の運営を保健福祉部健康増進課の皆様と一緒に進め、多大な協力を賜りました。参加者の皆様、栃木県保健福祉部健康増進課の皆様、本当にありがとうございました。
2023/01/07 ピアサポーター養成研修会・フォローアップ研修会@長崎県を開催しました。
ピアサポーター養成研修会・フォローアップ研修会@長崎県 を開催しました。
令和5年1月7日 長崎県庁会議室にて、ピアサポーター養成研修会・フォローアップ研修会研修会を開催いたしました。ピアサポーター8名、医療従事者13名、長崎県(行政)から5名の方々が参加されました。今回は、2020年度に実施したピアサポーター養成研修会の修了者と、新たに研修を受ける方を対象に、半日間の研修を実施いたしました。
集合研修
1月7日(土)は、午前にピアサポーター同士の交流会を行い、集合研修は13:00から開始しました。
開始 |
ピアサポーター |
医療者・行政 |
形式 |
10:30~10:50 |
交流会受付 |
|
10:50~11:30 |
ピアサポーター交流会 |
|
11:30~12:30 |
昼食 |
|
12:30~13:00 |
研修会受付 |
|
13:00~13:15 |
開会のあいさつ、オリエンテーション |
講義形式 |
13:15~13:25 |
ロールプレイ・グループワーク オリエンテーション |
講義形式 |
13:25~13:40 |
グループに分かれる・自己紹介 |
移動 |
|
13:40~14:05 |
ロールプレイ (セッション1) |
行政・医療者向けグループワーク |
グループ |
14:05~14:30 |
ロールプレイ(セッション2) |
グループ |
14:30~14:40 |
〔休 憩〕 |
|
14:40~15:05 |
ロールプレイ(セッション3) |
行政・医療者向けグループワーク |
グループ |
15:05~15:30 |
ロールプレイ(セッション4) |
グループ |
15:30~15:35 |
〔休憩&移動〕 ※メイン会場に戻る |
|
15:35~16:15 |
ロールプレイ・医療者向けGW 全体まとめ |
講義形式 |
16:15~16:25 |
〔休 憩〕 |
|
16:25~16:40 |
ピアサポーターのストレスマネジメント |
講義形式 |
16:40~16:55 |
質疑応答 |
|
16:55~17:00 |
閉会あいさつ、事務連絡 |
|
開会挨拶・オリエンテーション
13:00から研修会がスタートしました。長崎県健康福祉部医療政策課 安藤医療監からの開会のごあいさつの後、都立駒込病院 精神腫瘍科 秋月伸哉先生から、オリエンテーションとしてこの研修会の目的や、今後参加者の皆様がどのようピアサポート活動に関わっていくことが期待されるかを説明しました。
ロールプレイ
開会挨拶・オリエンテーションのあとに、さっそく「ロールプレイ」のセッションです。3~4人で1組になってロールプレイ開始です。受講者の方にはそれぞれにピアサポーター役、利用者役、観察者役のいずれかになってもらい、利用者役の方には与えられたシナリオに沿って、相談していただきます。
今回は、長崎県内のがん診療連携拠点病院等から出席していただいた医療職の方に、グループの進行をしていただきました。4セッション終了した後、全体で「ロールプレイのまとめ」を行いました。各グループのグループの進行役から、各グループの様子を報告していただき、全体で共有いたしました。
医療者向けグループディスカッション
ピアサポーターの皆さんが「ロールプレイ」に取り組んでいる間、医療者の方には別室でグループワークに参加していただきました。講師から、近年のピアサポート活動やがんサロン活動に関する国の動向などを説明したあと、各施設での活動状況の情報共有、意見交換を行いました。
ピアサポーターのストレスマネジメント
ロールプレイ、グループディスカッションのあとは「ピアサポーターのストレスマネジメント」の講義です。ここでは、ストレスマネジメントに関すること、リラックス方法などを取り上げ、ピアサポーターの燃えつきの防止、バウンダリーを守ることにつなげることを目的にしています。
ストレスとは何か、ストレスとの付き合い方、疲れたときのリラックス方法などについて学びました。以前学習した「自分も相手も大切にするために~バウンダリーについて~」の講義の振り返りにもなりました。
質疑応答・まとめ、閉会あいさつ
最後に質疑応答とまとめを行い、閉会いたしました。終了後には出席の皆さんと集合写真を撮影いたしました。
盛りだくさんのプログラムの研修会開催となりましたが、盛会にて終えることができました。新型コロナウイルス感染対策を十分にとった上での研修会となり、ご準備と当日の運営には長崎県医療政策課の皆様に多大な協力を賜りました。参加者の皆様、長崎県医療政策課の皆様、本当にありがとうございました。
2022/10/08 ピアサポート養成研修会@香川県 を開催しました。
ピアサポート養成研修会@香川県 を開催しました。
令和4年10月8日 香川県庁12階会議室にて、香川県がんピアサポート研修会を開催いたしました。ピアサポーター17名、医療従事者1名、香川県(行政)から3名の方々が参加されました。また、今回は新型コロナウイルス感染対策のため、本来2日間のプログラム(集合研修)を「事前の講義動画の視聴」+「集合研修1日」の形式で実施しました。ここでは研修会の事前の講義視聴と、10月8日の集合研修の様子をご紹介します。
事前の動画視聴視聴
受講者の皆さんには、下記の動画をインターネットで視聴、または9月28日(水)に香川県庁で行われた上映会で視聴していただきました。
視聴動画 |
動画時間 |
主な内容 |
ピアサポートとは |
15分 |
ピアサポートとは、ピアサポートの意義、ピアサポーターと医療者の違い |
ピアサポーターの役割と活動指針 |
44分 |
ピアサポートを行うこと、守るべきこと、振り返りをする |
相手を大切にすること、自分を大切にすること
ピアサポーターが知っておくと良い情報 |
22分 |
バウンダリーとは、バウンダリーを守るうえで必要なこと、自分自身が傷ついてしまったときには |
よりよいコミュニケーションのために |
28分 |
基本的なコミュニケーションスキル |
がん診療の基礎知識と情報提供の注意点 |
45分 |
がん診療の基礎知識(がんと遺伝子、がん細胞の特徴、治療法)、がんに関する情報提供の注意点 |
集合研修
10月8日(土)の集合研修は、9:30から受付開始、10:00開始です。今回の集合研修はこのようなタイムテーブルで実施しました。
開始 |
ピアサポーター (第1・2会議室) |
ピアサポーター (大会議室) |
10:00~10:10 |
開会のあいさつ、オリエンテーション |
10:10~10:40 |
事前講義の振り返り、アイスブレイク |
10:40~10:50 |
「自分の体験を語る」全体オリエンテーション |
10:50~11:10 |
自分の体験を語る A班:前半 |
自分の体験を語る B班:前半 |
11:10~11:20 |
〔休 憩〕 |
11:20~11:40 |
自分の体験を語る A班:後半 |
自分の体験を語る B班:後半 |
11:40~11:45 |
グループごとにまとめ |
グループごとにまとめ |
11:45~12:25 |
〔昼休憩〕 |
12:25~12:40 |
ロールプレイ オリエンテーション・模擬演技 |
12:40~12:45 |
グループに分かれる |
12:45~13:05 |
ロールプレイ (セッション1) |
13:05~13:25 |
ロールプレイ (セッション2) |
13:25~13:35 |
〔休 憩〕 |
13:35~13:55 |
ロールプレイ (セッション3) |
13:55~14:15 |
ロールプレイ (セッション4) |
14:15~14:35 |
ロールプレイのまとめ(全体) |
14:35~14:45 |
〔休 憩〕 |
14:45~15:25 |
事例検討(バウンダリーの視点から) |
15:25~15:40 |
まとめ/質疑応答 |
15:40~15:50 |
閉会挨拶、事務連絡、アンケートの記入 |
開会挨拶・オリエンテーション
↑開会のあいさつ
↑オリエンテーション
10:00から研修会がスタートしました。香川県健康福祉部 健康福祉総務課 がん対策グループ上原さんからの開会のごあいさつの後、オリエンテーションとして、都立駒込病院 精神腫瘍科 秋月伸哉先生から、この研修会の目的や、今後参加者の皆様がどのようピアサポート活動に関わっていくことが期待されるかを説明しました。また、参加した講師から1人ずつ自己紹介を行いました。
事前講義の振り返り、アイスブレイク
↑事前講義の振り返り、アイスブレイク
続いて、市立ひらかた病院の齋藤円先生による「事前講義の振り返り、アイスブレイク」です。隣同士でペアになって自己紹介をしてもらったあと、事前に視聴した講義の中からポイントになる項目を復習しました。
自分の体験を語る
↑「自分の体験を語る」Aグループ
↑「自分の体験を語る」Bグループ
「事前講義の振り返り、アイスブレイク」の講義の後、ピアサポーターの皆さんは「自分の体験を語る」(ワークショップ)に参加します。ピアサポーターの皆さんには自分のがんの体験をお一人ずつ3分間、皆さんの前で話していただきました。自分の体験を言葉として振り返り、体験を整理しておくことの大切さ、体験の多様性に気付くことを目的としています。
今回はAグループ・Bグループ 8名ずつに分けて実施しました。体験を語る順番は、受付の時にくじ引きで決めています。自分の番が来るまでは何を話そうかドキドキしてしまいますが、まずは「一生懸命話を聴くこと」が大切です。3分間という決められた時間の中でも、上手にお話されるピアサポーターさんがたくさんいらっしゃいました。
ロールプレイ
お昼休憩の後は、「ロールプレイ」のセッションです。
↑ロールプレイ オリエンテーション
↑講師によるロールプレイ模擬演技
このセッションでは実際にピアサポート対応を経験します。まずロールプレイをどのように行うか、講義形式で確認します。実際にロールプレイを始める前に、講師の先生方に模擬演技をしていただきました。
3~4人で1組になってロールプレイ開始です。受講者の方にはそれぞれにピアサポーター役、利用者役、観察者役のいずれかになってもらい、利用者役の方には与えられたシナリオに沿って相談していただきます。
4セッション終了した後、全体で「ロールプレイのまとめ」を行いました。各グループのファシリテーターの先生からグループの様子を報告していただき、全体で共有いたしました。
事例検討 バウンダリーの視点から
↑事例検討 バウンダリーの視点から
最後に「事例検討 バウンダリーの視点から」として、市立ひらかた病院 齋藤円先生の講義です。受講者の皆さんには、申込の際に「ピアサポート活動の中で困ったことはありますか」というアンケートに協力していただきました。そこに記入していただいた内容を中心に、ピアサポートを実施する上で遭遇する場面をいくつか取り上げ、「あなたならどうしますか?」と受講者の皆さんに考えていただきました。事前講義でも視聴した「相手を大切にすること、自分を大切にすること」の中にある“バウンダリー”の側面にも触れながら、対応について考える時間となりました。
質疑応答・まとめ、閉会あいさつ
↑質疑応答
最後に質疑応答とまとめを行い、閉会のあいさつをして、閉会いたしました。
事前講義動画の視聴、1日間の集合研修と盛りだくさんのスケジュールの中での研修会開催となりましたが、盛会にて終えることができました。新型コロナウイルス感染対策を十分にとった上での研修会となり、準備と当日の運営には香川県健康福祉総務課の皆様と一緒に進め、多大な協力を賜りました。参加者の皆様、香川県健康福祉総務課の皆様、本当にありがとうございました。
2023/03/01 ピアサポート広報動画を作成しましたピアサポート広報動画
ピアサポートとは「体験を共有し、ともに考える」ことを目的とし、がん患者さんやそのご家族などを支援していく活動のことをいいます。この事業は日本サイコロジー学会が患者団体等と連携し、がん患者さんに対して提供されるピアサポート体制の普及・強化を図ることを目指しています。
この事業で行ってきたピアサポートに関する講義を一部ご紹介します。ピアサポーターの養成研修は自治体やがん診療連携拠点病院、地域の患者団体等それぞれで行われています。ピアサポートに興味を持たれた方は自治体や地域で開催するピアサポーター養成研修会に参加してみてはいかがでしょうか。
ピアサポートとは-紹介動画(約2分)
相手を大切にすること、自分を大切にすること~バウンダリについて~-紹介動画(約3分10秒)
よりよいコミュニケーションのために-紹介動画(約1分30秒)
さらに学習したい方へ
この事業では、2021(令和2)年度にピアサポーター養成研修会で学習する講義を動画にしました。申し込みいただきますとインターネット上で講義の動画を見ることができます。
詳しくはこちらのページをご覧ください。→お知らせ:ピアサポーター養成研修会の講義動画を作成いたしました。
動画視聴の申込はこちらから→
ピアサポーター養成研修 講義動画 視聴申込フォーム
2022/05/16 令和4年度 短期サポートグループワーキンググループ第1回会議を行いました。短期サポートグループワーキンググループ 令和4年度第1回会議を行いました
令和4年5月16日、短期サポートグループワーキンググループでは、令和4年度第1回会議を行いました。
短期サポートグループワーキンググループでは、令和2年度から「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」を企画し開催してまいりました。今年度も同研修会を実施するため、年間のスケジュールや役割分担を確認いたしました。
この研修会は、令和2年度から3回開催し合計244名の方が修了されました。研修会では、サポートグループを運営するための知識やピアサポーターとの協働について学ぶことができ、研修会後半にはサポートグループをファシリテーションする技術についてもロールプレイを通して学ぶことができます。
また、この研修会を修了された方向けに実施するフォローアップ研修(仮称)について検討を開始しました。過去3回行ってきた研修の終了後のアンケートでは、「さらなるスキルアップをしたい」「他施設での取り組みをもっと知りたい」といった声を多くいただいておりました。そのような声にお応えできる研修になるよう、検討を進めてまいります。
「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」、「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会 修了者向けフォローアップ研修会(仮称)」の詳細が決まりましたら、当HP「研修会案内」にて案内いたします。がん診療連携拠点病院等でがんサロンなどののがんサポートグループの企画・運営や運営に関わる医療従事者の皆様の参加をお待ちしております。
研修会案内はこちら
「がんサポートグループ企画・運営者のための研修会」の開催の様子はこちらから
2022/03/11 令和3年度 改訂委員会第3回会議を行いました。 令和3年度 改訂委員会第3回会議を行いました。
令和4年3月11日、令和3年度 改訂委員会第3回会議を行いました。今回の会議では、1月29日長崎県がんピアサポーターフォローアップ研修会、2月12日栃木県ピアサポーター研修会、2月11日に行った「がんサポートグループ企画運営者のための研修会(令和3年度2回目)」の実施報告を行いました。
その後、都道府県行政・医療機関等への支援として行った、1月29日沖縄県との意見交換会についても実施報告を行いました。
そして前回の会議に続き、年度末に発行する事業報告書内での「わが国のがん医療においてピアサポーターを広く推進するための提言」について検討が行われました。3月末の発行に向け、今後も検討を進めてまります。
年度末に発行する事業報告書、また他の成果物については、2022年4月以降に委託事業HP「資料集」に掲載する予定です。興味・関心のある方はぜひご覧ください。
【ピアサポーター向け研修会、各都道府県との行政医療機関向けの研修会の様子は「事業活動」から確認できます】
2022年1月29日 長崎県がんピアサポーターフォローアップ研修会
2022年2月12日 栃木県がんのピア・サポート基礎研修
2022年2月12日 がんサポートグループ企画運営者のための研修会(令和3年度2回目)
2022/02/12 がんのピア・サポート基礎研修@栃木県を開催しました。
がんのピア・サポート基礎研修@栃木県を開催しました
令和4年2月12日、栃木県の皆さんとピアサポーター研修会を開催いたしました。ピアサポートに興味のあるがん体験者・家族の方、栃木県内の医療従事者、行政の方がWEBで参加し、
ピアサポートについて一緒に学びました。研修の様子をご紹介いたします。
研修会のタイムテーブル
時間 |
分 |
内容 |
13:30~13:40 |
15 |
開会のあいさつ・栃木県での取り組みの紹介 |
13:40~13:50 |
10 |
研修会紹介 |
13:50~14:25 |
25 |
ピアサポート基礎知識 |
14:25~14:50 |
25 |
先行事例の紹介 |
14:50~15:00 |
10 |
質疑応答 |
15:00~15:05 |
10 |
休憩 |
15:05~15:25 |
20 |
座談会 |
15:25~15:30 |
5 |
閉会のあいさつ |
開会のあいさつ・栃木県の取り組みの紹介
栃木県から開会のあいさつ、そして栃木県の取り組みについて紹介がありました。
研修会紹介
委託事業で実施している事業について紹介しました。ピアサポーター向けに開催する「ピアサポーター養成研修会」、
がん診療連携拠点病院等の医療従事者向けに開催する「がんサポートグループ企画運営者のための研修会」のプログラムを紹介しました。
ピアサポート活動は、ピアサポーターだけで成り立つものではありません。
医療従事者の方も一緒に活動していけるよう、委託事業ではピアサポーター、医療従事者それぞれを対象とした研修をしています。医療従事者向けの「がんサポートグループ企画運営者のための研修会」は、WEBでも開催していますので全国どこからでも参加できます。医療者の皆様も研修に参加していただき、ピアサポーターと一緒に活動していく方法を学んでいければと嬉しく思います。
ピアサポート基礎知識
ピアサポートの基本的な知識について、3人の先生がリレー方式で紹介しました。
「ピアサポーターとは」「ピアサポーターの活動と役割」「バウンダリー」について、ピアサポートのエッセンスを凝縮して紹介しました。
詳しい内容は「ピアサポーター養成研修会」の中で学習していきます。参加された方の中には”ピアサポート”という言葉を初めて聞いた方もおられたかもしれません。
「ピアサポーターってこういうものなんだ」と知ってもらえたらうれしいです。
先行事例の紹介
日本赤十字社熊本健康管理センターの吉田先生から、都道府県の取り組みを紹介しました。熊本県では「がんサロンネットワークくまもと」を構成し熊本県全体で取り組みを進めていること、また事業で取り組みを支援している長崎県についても紹介させていただきました。「ピアサポーター」「医療従事者」「行政」が三位一体となって取り組みを進めることの大切さを知っていただければと思います。
座談会
座談会では、栃木県行政・医療従事者・患者会の代表の方3名にも入っていただき、講義に関すること、ピアサポート全般について講師を交えてお話ししました。
ピアサポート活動をこれから進めていくうえでの「ルール作り」についてや、他都道府県の取組、研修を受講することの大切さなどをお話ししました。
閉会のあいさつ
栃木県から閉会のあいさつをし、会を終了しました。
ご参加いただいたがん体験者・家族のみなさま、栃木県内のがん診療連携拠点病院等からご参加いただいた医療従事者の皆様、栃木県のみなさま、ありがとうございました。ピアサポートについて知っていただく機会になりましたでしょうか。さらに深く勉強してみたいという方はぜひ「ピアサポーター養成研修」などを受講していただけたら嬉しく思います。今後、栃木県でのピアサポート活動が展開されるよう、引き続き協力をして参りたいと思います。