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ピアサポーター養成研修会@栃木県 を開催しました。

令和5年2月23日 オンラインにて、ピアサポーター養成研修会を開催いたしました。ピアサポーター14名、医療従事者8名、栃木県(行政)から3名の方々が参加されました。

事前の動画視聴視聴

受講者の皆さんには、2月23日の研修前に下記の動画をインターネットやDVDで視聴していただきました。

講義動画 主な内容
ピアサポートとは ピアサポートとは、ピアサポートの意義、ピアサポーターと医療者の違い
ピアサポーターの役割と活動指針 ピアサポートを行うこと、守るべきこと、振り返りをする
相手を大切にすること、自分を大切にすること/ピアサポーターが知っておくと良い情報 バウンダリーとは、バウンダリーを守るうえで必要なこと、自分自身が傷ついてしまったときには
よりよいコミュニケーションのために 基本的なコミュニケーションスキル
行政や医療機関が支援できること ピアサポート活動のために医療者ができること、自治体単位で行うこと
がん診療の基礎知識と情報提供の注意点 がん診療の基礎知識(がんと遺伝子、がん細胞の特徴、治療法)、がんに関する情報提供の注意点

詳しくはこちらをご覧ください https://www.peer-spt.org/activity20210228/

集合研修プログラム

開始 終了 所要
時間(分)
ピア・サポーター 行政・医療者
12:30 13:00 30 受付
13:00 13:20 40 開会のあいさつ、オリエンテーション
13:20 13:40 事前講義の振り返り
13:40 13:50 75 自分の体験を語る オリエンテーション
13:50 14:00 ブレークアウト開始 ブレークアウト開始 ブレークアウト開始
14:00 14:40 Aグループ
自分の体験を語る
Bグループ
自分の体験を語る
  • 「自分の体験を語る」見学
  • ピアサポートを実装するために
    (医療行政向けグループワーク)
14:40 14:55 〔休 憩〕
14:55 15:10 150 ロールプレイ
(オリエンテーション)
※ロールプレイの見学
15:10 15:25 グループに分かれる  〃
15:25 15:45 ロールプレイ (セッション1)  〃
15:45 16:05 ロールプレイ (セッション2)  〃
15:45 16:05 〔休 憩〕
16:15 16:35 ロールプレイ (セッション3)  〃
16:35 16:55 ロールプレイ (セッション4)  〃
16:55 17:15 ロールプレイのまとめ(全体)  〃
17:15 17:25 〔休 憩〕
17:25 17:45 30 栃木県でピアサポートを行うために、質疑応答
17:45 17:55 閉会挨拶、事務連絡など

開会挨拶・オリエンテーション

13:00から研修会がスタートしました。栃木県保健福祉部健康増進課岩崎さんからの開会のあいさつの後、秋月伸哉先生(都立駒込病院)から、オリエンテーションとしてこの研修会の目的や、今後参加者の皆様がどのようにピアサポート活動に関わっていくことが期待されるかを説明しました。また、今回はオンライン開催ということで、受講者のみなさんに簡単な自己紹介をしてもらいました。

事前講義の振り返り

続いて、齋藤円先生(市立ひらかた病院)による「事前講義の振り返り」の講義です。受講者の方には事前に講義を視聴していただき、事前確認テストに取り組んでもらいました。テストの回答を確認し、事前に視聴した講義の中からポイントになる項目を復習しました。

事前講義の振り返り

事前講義の振り返り

自分の体験を語る

「事前講義の振り返り、アイスブレイク」の講義の後、ピアサポーターの皆さんは「自分の体験を語る」(ワークショップ)に参加します。ピアサポーターの皆さんには自分のがんの体験をお一人ずつ3分間、皆さんの前で話していただきました。自分の体験を言葉として振り返り、体験を整理しておくことの大切さ、体験の多様性に気付くことを目的としています。

自分の体験を語る

自分の体験を語る

今回はZoomのブレークアウトルーム機能を利用し、Aグループ・Bグループ 7~8名ずつに分けて実施しました。事前に郵送した資料の中に順番を指定したカードが入っており、その順番で語っていただきました。自分の番が来るまでは何を話そうかドキドキしてしまいますが、まずは「一生懸命話を聴くこと」が大切です。3分間という決められた時間の中でも、上手にお話されるピアサポーターさんがたくさんいらっしゃいました。

ピアサポートを実装するために(医療行政向けグループワーク)

医療従事者・行政の皆さんには、「自分の体験を語る」を20分程度見学した後、別室でグループワークに参加していただきました。栃木県内5施設の医療機関から見学があり、各施設でのピアサポート活動やがん患者サロン活動状況の情報共有、意見交換を行いました。栃木県でのピアサポート体制について考える時間となりました。

ロールプレイ

「自分の体験を語る」のあと、休憩を挟み「ロールプレイ」のセッションを行いました。初めにロールプレイをどのように進めるか、講義形式で確認します。受講者の方にはそれぞれにピアサポーター役、利用者役、観察者役のいずれかになってもらい、利用者役の方には与えられたシナリオに沿って相談していただきます。実際にロールプレイを始める前に、講師の先生方に模擬演技をしていただきました。

ロールプレイ

ロールプレイ

再びZoomのブレークアウトルーム機能を使い、3~4人ずつのグループに分かれてロールプレイ開始です。また、医療従事者・行政の方も各グループに入り、ロールプレイの様子を見学していただきました。

グループでのロールプレイが終了した後、全体で「ロールプレイのまとめ」を行いました。各グループのファシリテーターの先生から「このような対応が素敵でした」「ロールプレイを通してこういった感想がありました」とグループの様子を報告し、全体で共有いたしました。

栃木県でピアサポートを行うために

ロールプレイ終了後、「栃木県でピアサポートを行うために」として、栃木県保健福祉部健康増進課の皆さんから今後の展望について紹介していただき、「ピアサポートを実装するために(医療行政向けグループワーク)」で行われたディスカッションの内容についてピアサポーターの皆さんに共有しました。
ピアサポーター、医療従事者、行政の3者が栃木県でのピアサポートについて考え、情報共有しあう時間になりました。

質疑応答・まとめ、閉会あいさつ

最後に研修全体を通しての質疑応答、まとめを行い、閉会いたしました。終了後には出席の皆さんと画面を通して集合写真を撮影いたしました。

質疑応答・まとめ、閉会あいさつ

盛りだくさんのプログラムの研修会でしたが、盛会にて終えることができました。

新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインでの開催となりましたが、栃木県保健福祉部健康増進課の皆様には、事前準備として受講者への資料送付や事前接続テストを実施していただいだき、オンライン上でも大きなトラブルなくスムーズな研修会運営となりました。開催までの企画立案から、準備~当日の運営を保健福祉部健康増進課の皆様と一緒に進め、多大な協力を賜りました。参加者の皆様、栃木県保健福祉部健康増進課の皆様、本当にありがとうございました。

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